人生初のMRI検査。
検査にあたって、「閉所恐怖症はありますか?」という質問がありました。
「あっ、やっぱり狭い空間なのか・・・」
閉所恐怖症のある私にとっては、その質問を受けただけで恐怖感に支配されてしまいました。
しかしながら、受けなければ先に進めません。
閉所恐怖症に配慮してもらいながらMRI検査を受けることにしました。
検査担当の方が丁寧に対応してくださるので、準備はスムーズに進みました。
銀色の枕のようなもので後ろ頭を覆われ、いよいよ検査台へ。
ところが、頭を固定するプラスチック製のケースをかぶせられた瞬間、頭の中が真っ白に。
「無理かも…」
一度検査台から降りて、深呼吸。
「いつでもやめられますからね」「常に声をかけていきますから」という技師さんの言葉に励まされ、もう一度検査台へ。
ベッドが動き出し、MRIの中に入っていきます。思った以上に長い距離です。
目の前は狭いトンネルの壁です。
検査技師さんは、「目をつむっておいた方がいいですよ」と言いますが、それはそれで恐い。
けっこう大きな機械音がしますが、いつの間にか音楽が聞こえてきました。
検査技師さんも状況を丁寧に伝えてくれます。
大きく深呼吸をしながら目をつむることで、自分を客観視できるようになった気がします。
検査技師さんが操作している状況を思い浮かべたり、機械が頭のまわりをぐるぐる回っている状況を想像したり、そうしているうちに恐怖心はほとんど消えていきました。
15分くらい経ったでしょうか。予定よりはだいぶ早く終了しました。
なんとか乗り越えられた安堵感に包まれました。
コメント